1年間の育児休業を取得します

1年間の育児休業を取得します

こんにちは、トゥアールのフロントエンドエンジニアの下津曲です。

昨年末、我が家に第一子が生まれ、その流れでこの度育児休業を取得することになりました(※現在、すでにスタートしています)。

取得期間や、なぜ取得しようと思ったのか、Web制作会社の社員として長期間の育休を取得することについてなど、スタート時点で考えていることをブログにまとめてみたいと思います。

取得期間は1年間

期間は制限マックスの1年間です(厳密には、子が1歳になる前日まで)。

妻の妊娠が発覚した当初、ぼんやりと育休を取得したいとは思っていたもののその期間まではあまり具体的に考えていませんでした。そんななか、役員との定期面談の機会でそのことを報告すると、代表の西畑さんが「じゃあ、1年くらい取っちゃいますか。笑」と助言してくださり、それをきっかけにマックスの1年取得することを検討しはじめ、諸々の調整のうえ、最終的に結局僕も妻も同時期に1年間取得することになりました。

育休取得を断念する大きな理由が「育休が取得しづらい雰囲気があるから」とされているなかで、会社としてこのように背中を押してくれることは非常にありがたいなと思っています。

なお仕事としては、この直近1年半はひとつのプロジェクトのみに参画していたので、そのクライアントおよびチームメンバーに打診をし、時期を調整し、タスクの荷降ろし&引き継ぎをおこない、今に至ります。

(※余談:両親ともに育休を取得する場合、子どもが1歳2カ月になるまで延長して休業を取得できる「パパ・ママ育休プラス」という制度もあります。)

2020年の男性の育休取得率は12.7%で、約3割が5日未満

育休を検討し始めたころに制度のことや実態をいろいろ調べてみたのですが、2020年の時点で男性の育休取得率は12.7%で、約3割が5日未満だということがわかりました。近年は男性の育休取得割合がどんどん高まる傾向にありつつも、取得日数自体は短期間(〜2週間未満)にとどまるケースが多いようです。

また、2018年の調査になりますが、育休を取得した男性のうち、1年以上育休を取得した人は全産業で1.8%となっており、かなりレアケースにあたることもわかりました。

そもそも、育休を取ろうと思った理由

頼れる人がいなかったから

そもそも長期の育休を取ろうと思った理由としては、僕ら夫婦はいずれも実家が遠い地方にあり(飛行機を使わなければ帰れない距離)、夫婦2人以外に子育ての面で頼れる人がいなかったから、というのが大きいです。両親はおろか、近くに親戚もおらず、この状態でフルタイムでの仕事と子育ての両立が厳しそうだったので、自然と育休を取る方向に進んでいきました。

ただ、子供の成長を見ていたいから

ネガティブ寄りの理由だけじゃなく、単純に子供の成長に興味があり、それをひたすら間近で見ていたいというポジティブな理由も当然あります。これまでうっすらと抱いていた思いとして、「自分の第一子の乳幼児期を共に過ごすことってめちゃくちゃエキサイティングで楽しいんじゃないか?」という気持ちがあって、その時期に育児に専念できる絶好の機会だなと捉えています。

いまの20代前後という我々の世代はほとんど死ぬまで働く世代だと思っています。そうすると、なにか大きな出来事がない限り向こう50〜60年くらいは働き続けることになると思いますが、そのうち1年間(ないし数年)育児だけをやる期間があってもいいんじゃないかと、個人的には思います。

充実した育休制度を活用したいから

意外と知られていないことなのですが、日本の育休制度(特に男性側)の充実度は世界各国と比較してもトップクラスに高いです。育休が長期間取得でき、さらにその中で給付金を受給できる機会が長いのです。そうした手厚い国の制度を利用しない手はないと思い、これも長期の育休取得の後押しになりました。

収入面での不安は?

いまのところはほとんどありません。

…というのも、「貯金がたんまりある」とか「実家がめちゃくちゃお金持ちで援助してもらえる」ということではなく(そうであってほしいのですが。笑)、育休中は「育児休業給付金」という給付金が国から支払われ(厳密には、雇用保険に加入し、雇用保険料を払っている人が対象となる)、それが十分に高額なのです。具体的には、育休開始から6ヶ月経過後まではそれまでの賃金の67%を、それ以降の半年は50%を給付してもらえます。

なお、その給付金は非課税となっており、所得税や社会保険料・雇用保険料は支払う必要がないので、手取り額で換算すると実質〜8割程度受け取れる計算となります。しかもこの額はどんどん上昇していく傾向にあり、ゆくゆくは最大80%を給付する案も上がっているのだそうです。

1年間取得した場合、後半の半年はややインパクトのある収入減なので、前半からそれを見越して節制するなどの工夫は必要ですが、ぜんぜん不可能な範囲ではないなと考えています。普通に働いて得た分と給付金の差額で、赤ちゃんと過ごす期間を買ったと思えば決して高くはないかな、という考えです。

キャリアの面での不安は?

こちらは、多少あります。

(あくまでいち社員としての感覚ですが)トゥーアールは比較的ジョブ型雇用に近い形態で、部署や部門といった組織がなく、明確な役職もないので、長期離脱による社内評価への影響というのは、良くも悪くも正直ほとんど意識していません。

一方、現場から長期間離れるというのは、エンジニアとしては多かれ少なかれ影響はあるだろうなと思っています。特に、これまで社会人として働き始めてから一度もこんなに長い期間仕事をしない期間を経験したことがないので、それに対する漠然とした不安はすでにあります。自分の性格上、そうした期間が長ければ長いほど不安に苛まれ、ストレスにもなってくると思うので、なにか対策を打つ必要はありそうです。

勉強だけは毎日欠かさない

そこで、育休中のルールとして「毎日勉強を欠かさない」ということを決めました。

具体的には、

  • 普段業務でよく触れている React のリテラシーの向上
  • フロントエンドに留まらないモダンなWeb技術についての学習
  • 直接本職に関わらない部分以外の勉強やトレーニング(論理、ファイナンス、歴史など)

…などについて、育児をおろそかにせず、無理のない範囲で勉強したいと思っています。

そもそも、ITエンジニアという職種は1人でもスキルアップしやすい職種だと思います。お客さんがいないと成立しない営業や、物理的な設備がないと始められない研究開発と違って、なんでも1人で勉強できるし、製品を作ることもできます。たとえ会社で請けている仕事の現場から離れるとはいえ、自分でコードを読み書きしさえすればやっていることは同じです。

とはいえ、この期間はあくまで育児のための期間であって修行のための期間ではないので、思ったように学習が進められないとしても気に病まないようにしたいです。ここのバランスは難しいですが、「なんでもいいから毎日1つ成長できればそれでOK」くらいの軽い気持ちを心がけたいですね。

さいごに

Web制作会社の社員として長期間の育休を取得することについて、現時点で考えていることをまとめてみました。

僕の場合、長期間の育休取得に対してほとんど躊躇せず踏み切ることができ、職場環境として非常に恵まれていると思います。わりと特殊な事例のため参考にはならないことも多いと思いますが、今現在育休取得を検討している方にとって何かしらの一助となれば幸いです。

1年後、実際に取得してみてどうだったか、ここでまた振り返ってみたいと思います。


育休取得を検討する際に参考にした文献、リンク